PRACTICAL GUIDE / 事故対応
情シスが休んでも困らない、緊急対応メモ
休暇中や出張中に「誰に連絡すればよいか分からない」となる前に、緊急対応の入口を決めておきます。技術的な復旧をすべて引き継ぐ必要はありません。最初に連絡する人、判断する人、保守窓口への伝え方をそろえましょう。
最初に決めるのは、連絡先と判断する人
経営者・総務・現場責任者などと、主担当が不在のときの一次受付と代替担当を決めます。担当者個人の携帯だけに連絡が集中しないよう、会社として連絡できる窓口を用意します。
「何分つながらなければ次へ連絡するか」「夜間・休日はどうするか」「費用を伴う依頼を誰が承認するか」まで、社内と契約先で確認します。保守契約の受付時間や対象範囲も記載してください。
自社用に書き換える、緊急対応メモ
以下は当サイトの記入例です。実際の連絡先・承認者・保管先を埋め、関係者が確認してから使います。電話番号などは一般公開せず、社内で共有先を限定します。
緊急対応メモ/対象部署・拠点: 作成日・最終確認日・次回確認日: 一次受付(役割・氏名・電話): 一次受付が不在の場合の代替連絡先: 責任者/業務停止・費用の承認者: 時間外の連絡方法/次の連絡先へ移る条件: 保守窓口(会社・電話・受付時間・契約番号): 対象サービス・機器/契約に含む支援: 社内メールやチャットが使えないときの連絡方法: 資産台帳・復旧手順・契約情報の保管場所: 記録の保存先/対応後の報告先:
パスワード、復旧コード、秘密鍵はこのメモに書きません。権限を持つ代替担当が、会社で定めた保管方法から取り出せるかを確認します。個人アカウントの共有を引継ぎ方法にしないようにします。
状況ごとに、最初の行動を決める
| 状況 | 最初に確認すること | 連絡・判断 |
|---|---|---|
| メールが使えない | 誰が・いつから・どの端末で使えないか。画面のエラーと公式障害情報。 | 別の連絡手段で受付し、保守窓口へ。全社か一部かを伝える。 |
| 不審なファイルを実行した | 端末と操作・時刻。感染が疑われる場合は通信を切る。 | 別の端末や電話で責任者・保守窓口へ。自己判断で削除・初期化しない。 |
| PCやスマホを紛失した | 対象の管理番号、利用者、最終確認場所・時刻。 | 責任者と保守窓口へ。利用停止等は権限のある担当が手順に沿って実施。 |
| 共有データにアクセスできない | 対象の業務と利用者、エラー、直前の変更。 | むやみにサーバーを再起動せず、停止や復元は責任者・保守窓口と判断。 |
休む前に、一度だけ連絡の流れを試す
メモを自力で見つけてもらう
代替担当に、保管場所からメモと契約情報を探してもらいます。社内ネットワークが使えない場合にも確認できるよう、アクセスを制限した代替保管や必要部数の紙を検討します。
架空の障害で読み合わせる
「メールが使えない」と仮定し、受付・連絡・承認・記録を順にたどります。実際に保守窓口へ連絡する訓練は、事前に相手と調整して行います。
実施後と変更時に更新する
人事異動、契約変更、連絡先変更に合わせて見直します。対応した日時、症状、判断者、実施内容、結果を残し、次の担当者が経緯を追えるようにします。
目指すのは、主担当が休んでいても必要な人へ連絡が届く状態です。代替担当の権限を超える設定変更や復旧は、専門窓口につなぎます。
参考にする公式資料
- IPA「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」 ↗:体制や事故への備えを社内で整理する際の参照先。
編集・出典確認日:2026年11月6日 / 公式資料を参考に当サイトが整理した実務の進め方です。書式・時間配分・回答は当サイトの例であり、公式の必須書式や管理人の検証・体験談ではありません。