ひとり情シスのセキュリティ手帖

NETWORK SECURITY / 選定ガイド

UTM導入を検討する

UTM(統合脅威管理)は、ファイアウォール、侵入防止(IPS)、危険なサイトへのアクセス制御など、複数の対策をネットワークの出入口にまとめる考え方です。次世代ファイアウォール(NGFW)の名称で販売される製品も比較対象になります。

最初に、守りたい通信と運用担当を決める

社外からのVPN接続、拠点間通信、インターネット利用のうち、何を守りたいかを整理します。UTMを通らない通信には別の対策が必要です。端末保護、メール対策、バックアップとあわせて計画しましょう。

エンドポイントセキュリティとUTMの違いを読む →

BEFORE YOU BUY

見積もり前の導入チェック

回線・既存構成
回線速度、IPv6/IPoEの接続方式、既存ルーター、固定IP、VPN、拠点数を整理。ルーターを置き換えるか、既存機器を残して間に入れるかを確認します。
性能・利用状況
利用人数、同時VPN接続数、ピーク時の通信量を伝えます。必要なIPS・マルウェア検査・HTTPS検査を有効にした条件で、処理性能を比較します。
通信への影響
業務サイト、クラウド、Web会議、VPNで試験します。HTTPS検査を使う場合は、端末への証明書配布、対象外にする通信、ログの扱いを事前に決めます。
保守・日々の運用
更新、アラートの確認、誤検知への対応、障害時の連絡を誰が行うか確認。設定バックアップ、復旧手順、代替機の手配時間も見積もりに含めます。
切替・復旧
回線切替の作業時間と、問題が出た場合に元の構成へ戻す条件を決めます。事前に主要な業務通信を一覧にして、切替直後に確認します。

TOTAL COST

費用は同じ年数・条件で比べる

本体・初期設定費に、同じ期間のライセンス更新、保守・機器交換、監視、ログ保管の費用を足して比較します。必要機能を明記した3年または5年の見積もりを取り、契約満了時に停止する機能と機種のサポート期限も確認しましょう。

PRODUCT FAMILIES / 代表例

メーカーごとの確認ポイント

候補5社を、既存機器との接続と運用のしやすさで比較できるように選びました。機能は機種や契約で異なります。

Fortinet FortiGate

FortiGuardのセキュリティサービスを組み合わせられるNGFW。既存のFortinet製品との連携や複数拠点の管理を検討するときの候補です。

見積もりで確認 必要なFortiGuardサービスの範囲、一元管理とログ保管に必要な契約。

Fortinet公式製品ページ ↗

Sophos Sophos Firewall/XGS

XGSシリーズはSophos Firewallの専用機。クラウド管理やSophosの端末保護製品との連携を検討できます。

見積もりで確認 既存の端末保護製品との構成、管理・レポート・必要な保護機能の契約範囲。

Sophos公式製品ページ ↗

WatchGuard Firebox

Fireboxはセキュリティサービスの契約を選べる製品群です。WatchGuard Cloudを利用した管理も検討できます。

見積もりで確認 対象機種で選べるサービス構成、クラウドでの管理・ログ閲覧の範囲、サポート条件。

WatchGuard公式の機能・契約資料(英語) ↗

ヤマハ UTX100/UTX200

対応するヤマハルーターと組み合わせられるUTM。既存ルーターを活用する構成を検討するときの候補です。

見積もりで確認 既存ルーターの機種とファームウェア、回線方式、ブリッジモードの条件、更新ライセンス。

ヤマハ公式ネットワーク機器カタログ(PDF) ↗

富士フイルムビジネスイノベーション beatサービス

専用機器「beat-box」の貸し出しに、稼働監視、ソフトウェア更新、電話サポート、オンサイト保守を組み合わせたサービスです。機器の管理や保守もまとめて相談したい場合の候補です。

見積もりで確認 basic・active・soloの対象人数と回線・既存ルーターとの相性、VPNやWebフィルタリングの契約条件、保守の対応範囲と月額総費用。

beat公式サービスページ ↗ / プラン別仕様 ↗

製品情報の参照先は各カードに記載。確認日:2026年11月4日。